埼玉流域下水道50周年とコラボ~マンホールサミット2017に3,000人来場~

公開日:2017年1月14日

GKPは平成29年1月14日(土)、ウエスタ川越(埼玉県川越市)で「マンホールサミット in 埼玉2017」を開催しました。関西での開催を含めると通算6回目の本サミット。今回は埼玉県流域下水道50周年記念行事とコラボレーションし、過去最大となる約3,000人の参加者を集めました。
 

 
野外会場では、県内58種類のマンホール蓋(実物)が来場者をお出迎え。これだけの数の蓋が一堂に会するのは非常に珍しいことです。普段はお目にかかれない災害時用マンホールトイレも出現し、開場の1時間前から人垣を作っていました。一方、屋内にはマンホールカードの展示コーナー、マンホールコースターの塗り絵コーナー、マンホールグッズの販売コーナーなどを設置。現在人気急上昇中のマンホールカードは全120種類を展示したほか、スペシャル企画として、今春発行予定の埼玉県のカードを来場者にプレゼントさせていただきました。大ホールでは午前中、埼玉県流域下水道50周年の企画として「チアダンス」、「書道パフォーマンス」、「下水道施設巨大壁画の紹介」、「下水道マンガの紹介」、特別トーク「宇宙のトイレサイエンス」などが催されました。
 
マンホールサミット恒例のリレートークは、午後1時にスタート。
’16ミス日本「水の天使」須藤櫻子さんとGKPの栗原秀人さんの掛け合いによるオープニングでは、流域下水道の役割、マンホール蓋のデザインから読み解く流域の発展の歴史、須藤さんによる水の天使の1年間の活動の振り返り、などが語られました。次いで登場したのは、でみずあきらさん。マンホールの面白さを伝える「マンホールGO」の管理人で、昨年末にはNHK長崎放送イブニング長崎で「マンホールハンター」として紹介されており、その時の様子がご本人の口からユニークに語られました。また、マンホールTシャツの作り方や、息子さんとの心温まるハンター活動の様子などが披露され、会場は笑いと拍手に包まれました。3番手のスピーカーはNHK国際放送局のアナウンサー、山本ミッシェールさんです。「国際放送局の現場から世界へ発信!」と題し、日本のマンホール蓋の魅力や下水道の技術力等を、ご自身の取材と体験に基づいてお話しいただきました。トークの途中からは、会場を巻き込んだ英会話レッスンに突入。世界中の人々に日本のマンホール蓋の魅力を発信しようと、「Love」や「Beautiful」を使った“マンホール愛”の表現方法がレクチャーされました。今後のマンホール界隈では、英語を駆使した海外発信が増えるかもしれません。リレートークの4番手は、埼玉県下水道局の若狭公一さん。かの有名な宇宙飛行士・若田光一さんと一文字違いであることから、自身を「地宙飛行士」と名乗り、時に笑いを織り交ぜ、マンホールの奥に広がる世界をご案内いただきました。宇宙飛行士の若田さんは、広大な宇宙空間に浮かぶ地球を目の当たりにして「素晴らしい故郷がある幸せを感じる」と述べられたそうです。一方、地宙飛行士・若狭さんによって地中空間にいざなわれた会場の皆さん。きっと、「下水道がある幸せ」を実感されたのではないでしょうか。
 
リレートークはここから後半に入り、エンディングへと一気に走り抜けます。
後半のトップバッターは日之出水道機器の高橋璃花子さん。高橋さんは同社の広報部職員として日々、マンホール情報の発信に努めておられます。その中で特に注意しているのは、「心を届ける」こと。ささいな言葉選びにも手を抜かない彼女の広報が、どれだけ多くのマンホーラーとのふれあいや感動を呼んだか、20分足らずのトークを通して、その一端をうかがい知ることが出来ました。マンホールカードの製作現場でも奮闘中の高橋さん。今後のカードの展開に向けた夢なども語ってくださいました。高橋さんからバトンを受けて登壇されたのが白浜公平さんです。白浜さんは、マンホーラーの集い「マンホールナイト」の中核メンバーとして、知る人ぞ知る存在。この日は、マンホールの奥深さや楽しさを「発掘」という切り口から語っていただきました。発掘の対象は実にさまざま。例えば古い蓋に見慣れない紋章が見つかったとすると、それを過去の自治体が作成したパンフレットや意匠登録、実用新案など、ありとあらゆる資料から探っていきます。そんな地道な活動が、多くのマンホーラーの尊敬を集めるゆえんです。また、会場に足を運んだ後輩(小中学生)たちへは、「答えにたどり着けないなんて、よくあること。でも、あきらめないで!」とエールをくださいました。きっと次世代マンホーラーたちの胸に届いたことでしょう。白浜さんに続いて登壇された傭兵鉄子さんは、第2回サミットにもご参加いただきました。この時お話しいただいた「アニメに登場するマンホール蓋」の検証が大好評で、今回、その続編をお願いした次第です。傭兵さんにとってマンホール蓋とは、「インフラがあまり関係ないアニメにも描かれる“嬉しい存在”」とのこと。マンホールが登場するアニメには、舞台が架空の街の場合と実在する街の場合がありますが、架空の場合は想像力を働かせて楽しみ、実在する場合は実際に足を運んで「本当にその場にある蓋なのか」確認・検証するのが傭兵さんのスタイルです。それと同時にアニメの中の時間経過も検証されており、人気アニメ「ラブライブ!」に登場したマンホール蓋が、最新作「ラブライブ!サンシャイン!!」では更新されていたと、驚き(?)の検証結果も報告されました。「アニメの中のマンホールも劣化するんだ!」と、会場は大変な盛り上がりを見せました。そして、最後のスピーカーはGKPの山田秀人さんです。「マンホールカードを極める!」と題して、カードに記されている番号の秘密などマンホールカードの明かされていなかった仕様や楽しみ方のヒントをご披露いただきました。また、専用アルバムの製作や企業カードの発行など、次なる計画についてもお話しいただきました。「マンホールは世界に誇れる文化物」と言う山田さん。その裏には、「繊細かつ丁寧な蓋づくりの仕事があることも知ってほしい」と話してくださいました。
 
約3時間にわたって展開されたリレートーク。最後には、「水の天使」須藤さんが「マンホーラーの輪の拡大と下水道広報の推進」を宣言し、本サミット内で誕生した「マンホールポーズ」を会場の全員でキメて閉幕しました。本サミットにご参加いただいた皆さま、そして開催を支えてくださった皆さま、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
 
【マンホールサミット2017 in 埼玉】
日時:平成29年1月14日(土) 10時00分〜16時00分
会場:ウエスタ川越(埼玉県川越市)
主催:下水道広報プラットホーム(GKP)
共催:埼玉県/(公財)埼玉県下水道公社
後援:川越市/川越市教育委員会
協力:ウエスタ川越 指定管理者NeCST
協賛:管路情報協同組合/管路情報活用有限責任事業組合
(株)極東技工コンサルタント/虹技(株)/埼玉県下水道施設維持管理協会
(一社)埼玉県建設コンサルタント技術研修協会/(株)G&U技術研究センター
(株)トーニチ/長島鋳物(株)/日本環境クリアー(株)
日本グラウンドマンホール工業会/(公社)日本下水道管路管理業協会 関東
支部/日之出水道機器(株)/北勢工業(株)/前澤化成工業(株)
前澤工業(株)/メタウォーター(株)
 
【お詫び】当日お配りした「埼玉県流域下水道マンホールカード(8種類)」の一部の位置座標が、誤っていたことが判明しました。
皆さまには大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
該当カードは埼玉県の交換対応窓口で交換させていただきます。
交換方法等の詳細はこちらをご覧ください
 
■交換対応窓口
担当 埼玉県下水道局 下水道管理課 企画・調整担当
住所 〒330-0063
埼玉県さいたま市浦和区高砂3丁目13番3号 衛生会館2階
電話 048-830-5440

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