秋葉原で一番熱い(?)イベント マンホールサミット2015に300人が集結!

公開日:2015年3月7日

下水道広報プラットホーム(GKP)は平成27年3月7日(土)、東京・秋葉原にあるメタウォーター株式会社の14階会議室で「マンホールサミット2015」を開催しました。当日は小雨がパラつくあいにくの空模様でしたが、会場には300人ものファンが詰めかけ、立ち見が出る盛況ぶりでした。
 

 
マンホールサミットは今年で2回目です。まだ立ち上がったばかりのイベントですが、昨年たくさんのマスコミに報道していただいたおかげで、今回は開催が決まった直後から多くの問い合わせが寄せられました。特に、一部のメディアで採り上げていただいた「マンホール女子」への関心は高く、今回は女性演者を増やして開催の準備を進めてきました。
女性と言えば、GKPの活動に欠かせないのが、なんといってもミス日本「水の天使」です。初代水の天使の酒井美帆さんは現在、テレビ新潟のアナウンサーとしてご活躍中です。また、2014年度水の天使の神田れいみさん、そしてこのほど2015年度の水の天使に選ばれた柴田美奈さんの3人に冒頭登壇していただき、それぞれのマンホールや下水道に寄せる想いなどをお話しいただきました。
リレートークも大いに沸きました。一番手は池上和子さんです。池上さんは夫の修さんと二人で全国を旅しながらデザインマンホールを撮りため、「デザインマンホール100選」を出版された方です。今回はたくさんの写真の中から特に思い入れの強いマンホール蓋について、その撮影秘話なども交えてご紹介いただきました。2番手は小金井美和子さんで、ステルススイッチという一風変わったブログの管理人です。小金井さんはマンホールを撮り始めて2年に満たないキャリアですが、熱は他の演者にひけを取りません。マンホール蓋に惹かれた理由や面白いと感じるポイントなどについて、ユーモアたっぷりに語っていただきました。
マンホール蓋に限らず、腐食金属全般を追いかけ、精力的な活動を展開しているのが傭兵鉄子さんです。今回は、アニメ(特に実在する都市を舞台としたもの)の背景画に注目。「そこに描かれている蓋が実際その場所に存在するのか?」をテーマに訪ね歩き、検証した結果をご披露いただきました。蓋の位置や紋様が驚くほど正確に再現されている作品や、なぜか他都市の蓋が描かれているものなど様々なケースが報告され、会場から大きな歓声が沸きあがりました。
 
一転、マンホール蓋の技術を紹介してくれたのが、G&U技術研究センターの内山真喜子さんです。ファンならば一度は耳にしたことがあるであろう蓋のガタツキや飛散、スリップなどの課題に対して、同研究センターがどのような研究・開発に取り組んでいるのか、映像を交えて分かりやすく説明してくださいました。
このほか、男性演者は白浜公平さん、金谷ゆうきさん、亀田泰武さん、加藤篤さんの4名でした。白浜さんは「マンホールの文化的資材としての可能性」について、金谷さんは「マンホール蓋・ミニチュアグッズとしての魅力」について、亀田さんは「デザイン蓋の原点と欧州マンホールの表情」について、加藤さんは「災害時、マンホールがトイレに変身」について、それぞれ深い知識と経験、考察に基づくお話をいただきました。
第二部は座談トークでした。こちらは、管路管理総合研究所の金千春さん、地図偏愛系マンホール女子の山市香世さん、国土交通省町村下水道対策官の那須基さんの3名のパネラーを迎え、GKPの栗原秀人・企画運営副委員長の進行によりトークを繰り広げました。テーマは、①こんなことが出来たらもっと世の中に貢献できる、②こんなことがあったらもっと楽しくなる、の2つ。①については、「空気清浄マンホール」(金さん)、「路上で情報収集&発信」(山市さん)、「健康UPマンホール」(那須さん)などの提案が、②については、「飛び出る!インフォメーション・マンホール」(金さん)、「音と光が出るマンホール」(山市さん)、「(マンホールを使ったカードバトル的な)ゲーム」(那須さん)などの大胆かつユニークなアイデアが出されました。いずれも魅力と実現性を感じるものばかりですので、本日集まった人たちが力を合せれば、なんとか形できるのではないかと思います。
 
最後に、昨年参加された方は覚えていらっしゃるのではないでしょうか。東京オリンピックのマラソンコースに全国のマンホール蓋を並べて世界に発信する「オリンピックマンホール」(昨年度のパネラーの森本さんの提案)のアイデアを。閉会に当たって挨拶に立った元・東京都下水道局長の前田正博GKP副会長は、「前回、私が“やる気があればなんとかなる”と話したところ、その後、議会でも同じような話題になり、“ぜひやろう”という機運になっています。進んでいますよ」と、心強いメッセージ届けてくださいました。
なお、本サミットの企画・運営に当たっては、たくさんの方々のお力をお借りしました。展示会場において、災害時のマンホールトイレを展示してくださった積水化学工業株式会社様、長島鋳物株式会社様、素晴らしい会場を無償で提供してくださったメタウォーター株式会社様、マンホール蓋の実物を展示いただいた日之出水道機器株式会社様、ほか、ご支援ご協力いただいたすべての企業・団体、関係者様に心よりお礼を申し上げます。
 
【開催概要】
開催日:平成27年3月7日(土)
時 間:展示会・グッズ販売 11時30分~18時
マンホールサミット 13時~17時
懇談会 17時~18時
会 場:メタウォーター株式会社14階会議室
(東京都千代田区神田須田町1-25 JR神田万世橋ビル)
主 催:下水道広報プラットホーム(GKP)
協 賛:株式会社G&U技術研究センター、次世代型高品位グラウンドマンホール
推進協会、積水化学工業株式会社、長島鋳物株式会社、日本グラウンド
マンホール工業会、日之出水道機器株式会社、マンホールナイト、メタ
ウォーター株式会社

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